Art at norm.
アートをトキの一部に
アートワークが街を活性化し、人々の身近にある。
日本においてそういった環境を創りたいという思いがnorm.のミッションの一つです
hotel norm.は周期的に館内のアートを入れ替えており
アーティストには作品発表・作品販売の場を
宿泊者にはアートのある空間、そこで過ごす暮らしを
それぞれ提供することでミッションの実現を目指しています

Art Exhibition by KSK SAITO
展示期間 2026.04.20 ~ 06.30
「自分というノイズが消える瞬間」—没入を描く理由
静かな時間の中で、ふと“自分”という感覚が薄れていく瞬間がある。
時間の流れも、自分の輪郭も、どこか曖昧になるような感覚。
―― アートに興味を持ったきっかけとは?
思考が止まり、自分というノイズが消える瞬間が、自分の状態として一番「いい感じ」だと感じたことがきっかけです。
その状態は、何かを作って没頭しているときに訪れる。僕にとってそれは、絵や音楽や映像、一般にアートと呼ばれるものでした。
なので、アートに興味があるというより、没頭できるものを探した結果、それらがたまたまアートだったという感じです。
アートに関する知識は、ほとんどありません。
―― 今回の展示テーマは?
「没入」です。
描かれている人物たちは、それぞれ何かに没頭している状態にあります。
人生で一度は、時間を忘れてなにかに夢中になったことがあると思います。
それはもしかすると子供の頃にすでに体験していて、大人になるにつれて見失ってしまうものかもしれない。
この展示では、その“没入している瞬間”を描いています。
僕はこの瞬間に得られる感覚が、生きていく上での手がかりのひとつだと思っています。
―― メインビジュアルについて教えてください
没入した瞬間、人は「自分」という認識から外れていく。
時間の概念が薄れ、空間と一体化していくような感覚になる。
その状態を表現しています。

―― 制作の中で印象的だったことは?
今回の作品は下地が塗られていない生のキャンバスを使用しています。
一般的には生キャンバスは市場に出回っていないので自分で張るしかありません。
キャンバスを張る作業が初めての体験だったので一番難しく楽しかったです。
―― 作品を見る人に注目してほしいポイントは?
違和感をそのまま受け取ってもらえたらと思います。
―― 制作で大切にしていることは?
うまくやろうとしないこと、ダメな部分ほどだしていくこと、グルーヴを最優先にすること、丁寧にやること。
―― あなたにとってアートとは?
僕にとってアートは、時間のない次元へ入るための行為です。
僕は常に、自分というノイズの中で生きている。
何もしていない時間ほど、そのノイズは大きくなり、不安や苦しさに引き込まれていく。
でも、何かに没頭しているときだけ、時間という概念が消え、ノイズを感じなくなる。
その体験が人生の中にいくつか点在していると、僕の場合「いい感じ」になるんです。
この状態にいると、現実を理解しやすくなります。
目の前の現実だけでは掴めない無慈悲さや不条理も、この次元からの視点を通すことで、少しずつ輪郭を持ち始める。
すると人生は、少しチャーミングに映るようになっていく。
この次元へ入り込むための行為すべてが、アートだと思っています。
―― 最後に、宿泊者へメッセージを
みなさんにも、何かに没頭して時間を忘れた経験があると思います。
その感覚を少しでも思い出してもらえたら嬉しいです。
答えはすべて子供の頃に味わっているはずです。
今後の活動でも音楽、絵画、映像など、自分が没入できるものを大切にしていこうと思っています。
最近は「ワン・オブ・サイトウ」というYouTube番組を作っていて、その中に僕のアートを詰め込んでいるのでよかったら見てください。
Artists Archive
hotel norm.ではこれまでに、たくさんのアーティスト様に展示をしていただきました。
写真をクリックするとインタビュー動画をご視聴いただけます。


























