Art at norm.
アートをトキの一部に
アートワークが街を活性化し、人々の身近にある。
日本においてそういった環境を創りたいという思いがnorm.のミッションの一つです
hotel norm.は周期的に館内のアートを入れ替えており
アーティストには作品発表・作品販売の場を
宿泊者にはアートのある空間、そこで過ごす暮らしを
それぞれ提供することでミッションの実現を目指しています
“CONTRAST” by HIROKI YAGI
展示期間 2024.09.02~10.28
展示の背景
1. プロフィールを教えてください。
新潟県長岡市生まれ。
横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程卒業。
画家・イラストレーターとして東京を拠点に主にデジタル絵画、ミクストメディア絵画の制作を行っています。
ギャラリーでの作品展示やイラストレーションの寄稿を中心に、直近ではアパレル制作や4コマ漫画制作など活動を展開中です。
2. アート・アーティストに興味を持ったきっかけを教えてください。
アートに初めて衝撃を受けたのは中学生の頃に美術の教科書で見たダリの「記憶の固執」だったと思います。
大学ではweb制作やプログラミングなど情報技術を学んでいたのと、周りに映像制作をしている友人が多かったこともあり、ITと映像を掛け合わせたメディアアートのようなものを作っていました。
大学卒業後webエンジニアとして就職しプログラミングが仕事になったこともあり、それ以外で何か制作がしたくて絵を描き始めたらどんどんハマっていき今に至ります。
3. 今回の展示テーマについて教えてください。
テーマは「Contrast」です。
現在私が作品を制作する際の2つの大きなテーマ、憂いと笑いが混在した「melancomic」な絵画表現の探求。
デジタルとアナログ双方の技法を取り入れた新たな絵画表現の模索。
この2つは別個のようで、どちらも何かしらの対比関係を作品に取り入れるという点で共通しています。
相反する事象が同居する様、そしてそこから発生する不思議な印象や思考を体感していただけたら嬉しいです。
4. 今回のメインビジュアル作品のアート解説をお願いします。
本作では木製パネル上にアクリル絵の具で背景を塗り、その上にiPadで描いたモチーフをUVプリントしたアクリル板と、その周囲を囲うように木枠をマウント、更にその上に油絵の具での表現を追加しています。
絵画においてメディウム(絵を描くのに使用する素材)が鑑賞者に与える影響とは何か、そんなことを考えながら制作した作品です。
5. 今回の展示品を制作する上で難しかったこと・苦労したことがあれば教えてください。
デジタルとアナログの技法をmixした作品では、絵のイメージの部分だけでなくパネル等の支持体も含めて全体の構成を考えたり、UVプリントの仕上がりが思うようにいかず何度もプリンティングディレクターと相談したり、、とにかく試行錯誤の連続でした。
6. 宿泊者に展示のどのポイントに注目、または楽しんでいただきたいですか?
普段制作する際、モチーフや、構図、色彩など、何をどう描いたらどんな印象が発生するかを考えながら手を動
かしています。作品全体の印象だけでなく、「このモチーフは何か笑える」とか「この色彩はちょっと切ない」
など、細かい部分でもどんな印象があるか注目していただけたらと思います。
7. 宿泊者へのメッセージをお願いします。
norm.で過ごす素敵な時間に少しでも私の作品が貢献できれば嬉しいです。
どうぞ心ゆくまでお楽しみください!
8. 今後の活動でどのような挑戦・構想を描いていますか?
作家としてはmelancomicさの探求、デジタル/アナログの技法の模索をベースにより魅力的な作品を作っていき
たいです。あとは服が好きなのでアパレル制作にも力を入れていきたいと思っています。
9. アートを制作する上で大切にしていることを教えてください。
他でもない自分自身が自分の作品を本当に良いと思えているかどうかを常に気にしています。
その上で、人の感覚、感情、思考、全てに訴えかけるような作品が作れたら良いなと思っています。
10. あなたにとってアートとは?
ずっと続けていきたいと思えるものです。
Artists Archive
hotel norm.ではこれまでに、たくさんのアーティスト様に展示をしていただきました。
写真をクリックするとインタビュー動画をご視聴いただけます。